流通したミョルチの中には魚類飼料用もあり、海警が押収したミョルチを検査した時は食中毒菌と大腸菌が検出されたりした。

蔚山海洋警備安全署は26日、ミョルチ卸売業者のキム某(48)とファン某(60)を食品衛生法と農水産物の原産地表示に関する法律違反などの嫌疑で非拘束立件した。

キムは2012年1月から今年6月まで日本から輸入した冷凍ミョルチ52t(時価2億5千万ウォン相当)を釜山市機張郡大邊港と機張市場一帯の食堂や商人に納品した嫌疑を受けている。

このミョルチは機張郡特産品や済州産に遁甲して大邊港と機張市場の食堂と露天商を通じてクイ(※焼き魚)やチゲ(※鍋物)、フェ(※刺身、鱠)の材料として販売された。

特に2012年に流通した6tは漁船で魚を捕る時に餌として使用する飼料用であったことが明かされた。

また海警が今年6月、非衛生的に解凍された135kgのミョルチを押収して分析した時は食中毒菌の一つ、クロストリジウム・パーフリンジェンス菌と大腸菌群が検出されたりした。

キムが粗悪な施設で冷凍ミョルチを解凍したという点を考慮すれば、先立って納品したミョルチも非衛生的な状態で流通した可能性が大きい。

キムは大邊港近隣に冷凍倉庫を設置して輸入したミョルチを保管した。倉庫裏に水族館形態のコンクリート構造物を作って、ここに海水を引き入れて冷凍ミョルチを漬けて置く方式で解凍した。

解凍したミョルチは明け方に食堂や商人に隠密に納品した。

蔚山海警関係者は「現場を急襲してミョルチをすくい上げた時は悪臭が激しかった」とし「劣悪な施設や海水を再使用した状況などを考慮すれば絶対食用に使用してはいけない衛生状態で流通したものと見られる」と明らかにした。